モノトーンだった俺の視界が色付き始めたんだ.com

最近話題になっているニュースや感じたこと、読んだ本などを記事にします。このブログは個人的に調べたり感じたりした事を記事にするだけなので、全ての情報が正しいとは限りません。

絵が上手い人は立体思考。

【まえがき】

イラストソフトの普及により絵を描く人が次々に現れ作品の水準も少しずつ上がっている昨今、絵をうまく描きたい人のニーズに合わせていろんな参考書があります。そして萌え絵なんていくらでも安価で発注できる世の中になりました。絵を描くならまずはデッサンから!なんて考えが風化しつつあり、誰でも絵を描く楽しさを知れるという意味でいい時代になりました。という事で今回はそんな絵描きに向けた記事を描こうと思うのですが、初心者向けのイラスト講座なんて今どき死ぬ程あります。て事でちょっと見落としがちなポイントを中級者向けに書きたいと思います。

 

【立体感のある絵にするには?】

これから記すことは人物、背景に問わず持つべき能力の一つです。

ある程度完成度の高いイラストが描けるようになってきた方にそれをさらに良くするために意識してほしい事が立体的にに見せることです。

立体的に見せる事でそこに空間が生まれ、よりリアルな雰囲気になり、何より見やすくなります。

じゃあどうすればいいか。

ポイントは被写体の裏側を想像することです。

紙の真ん中に女の子が立っています。初心者は女の子の前側(見えている部分)を描くのに精一杯で、女の子の裏側がどうなっているかを考えずに描いてしまいます。別の紙に女の子の後ろ姿を描こうとすると描けるのですが、初心者の場合、この前から見た女の子の絵と、裏側を描いた女の子の絵を見比べた時矛盾が生じます。誰もが最初に通る道です。そこで最初から被写体の裏側がどうなっているかきちんと踏まえた上で正面の絵を描くとこの矛盾が無くなり筋の通った絵になります。

これは裏側だけでなく横から見た場合、ふかんで見た場合など、あらゆる角度でも同じようにやらなければなりません。

3Dゲーム制作の際キャラクターをモデリングする時に、何十というカメラがあらゆる角度から被写体を撮影し、そこから3Dのキャラクターが生まれます。2Dの絵を描くときもこれを意識する事でより完成度の高いイラストが描けるようになります。

【いくら練習しても出来ない人へ】

すぐにできない人のために僕なりの考え方を紹介します。

僕の場合、身体の作りや見え方などをひたすら研究してひたすら描く事で習得しました。

最初から上手く描ける人といくら練習しても上手く描けない人の大きな違いは立体的に捉えられているかです。脳内を2Dから3Dに変えないと絶対に出来ません。なので単純に脳を立体思考にする事で絵が上手くなります。

ようは考え方を変えるという事です。

今僕の目の前にはペットボトルのお茶があります。(リアルに)

このお茶には左上から約50度の角度で光が当たっています(お茶と光源との距離は約1m)が、下半分は影になっています。なぜならお茶のすぐそばに障害物があるからです。この文からその障害物の大きさを何となく想像できるようになると立体的に捉えられていると言えるでしょう。

 

今はたまたま目の前にあったペットボトルを例にしましたが、全てのものでこのように簡単な数学ができます。もちろん正確に答えは出ませんし複数答えが出てきてしまいますが、要するに、我々絵描きの強みは身の回りの全てが練習台になるという事です。今すぐに描けなくても良いので、着眼点を変えて考えてください。今すぐ絵が上達しなくても立体思考になる事で絵に対する考えが変わり最初に述べた絵の矛盾が無くなります。