モノトーンだった俺の視界が色付き始めたんだ.com

最近話題になっているニュースや感じたこと、読んだ本などを記事にします。このブログは個人的に調べたり感じたりした事を記事にするだけなので、全ての情報が正しいとは限りません。

デザインについて考えてみた。

   デザイン業界というめちゃくちゃ広い分野に触れることになりましたが、今回はどちらかと言うとプロダクトに関する内容です。

 


現代は使いやすさやコンパクトなサイズ感などを求めた商品が市場を支配していて、結果見た目もスタイリッシュになっていて人気という様な実用品を求める人が非常に多い社会だと思っています。つまりみんな見た目よりも使いやすさを求めているわけです。

 


じゃあその使いやすさを追求していくと最終的にどうなるのかを考えると、人間の体の構造にあった物という終着点のあるデザインを求めるとどのメーカーも結局同じようなフォルムになっていきます。そしてその寿命は着々と近づいてきていて、もうすでに他の企業と差別化を図るための付加価値のある商品が増えているわけです。

しかし僕はこの安くてコンパクトで使いやすいモノを求める日本人のニーズが今後反転すると思っています。

 


というのも。

これは科学の発展と経済の変化に密接に関わっていて、AIが進化して今ある仕事がAIに代替された時、工場で人を雇わなくなるため物価は下がり、ベーシックインカム程度の低収入でもある程度生活が出来る時代がやってきます。すると今までの労働の概念がガラッとかわり日本人はヒマになります。そして人はヒマになった時、娯楽を求め始めるのではないかと思うのです。デザインというのは目の前の問題を解決するためのもの。お湯が沸騰した事が音で分かるようにヤカンの形がデザインされました。ですが今は使いづらいけど可愛くデザインされたモノがありますよね。つまりデザインに対して今までは使いやすさと安さを求めていたのが反転して、多少高いとか、使いずらいというリスクを背負っても、デザインの面白いものが欲しいという人が増えるのです。

 


ヒトは暇になると哲学や芸術に目を向け始めるため使いやすいものを使い続けてきた日本人はそのシンプルなフォルムに飽き始め少しずつ面白い形のモノを求めるようになっていきます。

 


情報過多の現代では消費者自体が商品を選ぶのが難しくなっていて、結局好きなYouTuberが紹介しているからこれにしよう。とかこのデザイナーが好きだからこれにしよう。というように消費者それぞれの信仰する一種の宗教的な考えで商品を選ぶのが主流になっていると言えます。そうなると今まで以上に商品のブランド価値が重要になり、機能性よりもブランド価値を選ぶ人が増えるだろうと思ったりします。もうすでにそんな流れがある気がしますが、今後はさらに、いわゆるふざけたデザインの需要が上がるのではないかと思うのでした。